ヘブライのカバラは世界に付いての自然科学的、神秘学的解釈の秘教的体系のシンボル
として「生命の樹」と呼ばれる図式化された絵を用いる。
世界の秘密は実際誰にでも接近可能なものではなく、一定の条件がそろった場合にのみ初めて明かされる。
神の「創造」は下降的でしかありえない以上、このカバラの図式も上下逆さまに描かれている。
●現在知られているカバラに関する書物の中で最も古い「バヒール書」においては
『神のすべての力は樹木のように同心円を描く輪の連続をなしている』と断言されている。
●またもっとも重要なカバラと呼ばれる「ゾハール(光輝の書)」では
『生命の樹は上部から下部へと枝を広げている。その木は万物を煌々と照らす太陽である』
●現代のカバリスト、ハレヴィによれば『生命の樹は「絶対」「宇宙」「人間」に対比される』とある。それは『「天地創造の象徴である」すべての「宇宙」において働く原理の客観的な図式』でもある。樹に似た形で垂直に立ち、『生命の樹』は神のエネルギーをこの下界への下降と再上昇を図解している。これは宇宙の法則の一切とその相互作用を内包すると同時に、人類の絵でもある。』
そして「個人としての人間存在の象徴」でもある。
縮小された合流点である人間、すべてが備わっているものの、真の実在とはみなされていない、
しかも天使ほど地位の高くない人間にとって、上昇の道を選び、究極の果実を摘み取ることが責務となる。
言い換えれば神のエネルギーは逆さまの樹の根から枝へと下降するのであり、人間に与えられたエネルギーが「創造主」に抱かれて開花するためには源へと遡らなければならないのである。
世界樹木伝説より
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